2014年10月22日
#4:フィールドに適した土地とは?
今回はフィールドを作るにあたり最も
重要な要素となる「土地」にフォーカスして
お伝えしていきます。
あくまで郊外の土地にアウトドアフィールドを
作る前提の話なので、都会の街中にインドアの
フィールドを作りたい人は参考程度に
話を聞いてください。
なぜ土地なのか?と言えば、
フィールドビジネスは土地がなければ
何も始まらないからです。
土地から全てがスタートします。
フィールドに適した土地の判別項目はいくつかあり、
なるべく多くその項目を意識して作ったほうが
より人の集まるフィールドになる可能性が高いです。
それと、
「フィールドが広い=たくさん人が入る=儲かる」
という図式は間違ってはいないのですが、
そこまで単純な話ではないということは
また追々お話していきます。
まずはフィールドに適した土地の
チェック項目からお話します。
私が思う項目は5つあります。
1)アクセス
2)性質
3)形状
4)広さ
5)周辺状況
順番に説明していきます
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1)アクセス
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アクセスはとても重要です。
やはり「遊びに行きやすい」というのは
プレイヤーが来場する心理的なハードルを
下げる事になるので、集客においてかなり
大きなウエイトを占める要素です。
ここでチェックすべき項目は、
・幹線道路から近いか
・人口圏から近いか
・高速道路のインターから近いか
・公共の交通機関が使えるか
です。
ほとんどのプレイヤーは自家用車で
来場するので、道路のアクセスは重要です。
別にフィールド自体が山奥にあったとしても
道さえちゃんとしていればたどり着くことは
別段難しい話ではありません。
なるべくちゃんとした道幅のある道路が
駐車場の入口まで繋がっていることが望ましいです。
次に人口圏からのアクセスです。
千葉県にあれだけフィールドがあるのは
「土地が安い」といった理由もありますが
東京を始めとして、千葉、茨城、埼玉、
神奈川と、関東全域からアクセスがしやすいというのが
大きな要因であると言えます。
関東以外ではフィールドはまだまばらにしか
存在していませんが、やはり作るのであれば、
地方の人口の多い都市付近で作るべきでしょう。
札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡などの
地方の都市付近はもちろん、各県の県庁所在地に
近ければ近いほど有利であるのは間違いありません。
そして高速道路のインターから近いかどうかも
かなり重要なポイントです。
高速に乗っていけるならば、1県や2県またぐ位は
気にせず参加するプレイヤーも多いので
かなり遠くからの来場も見込むことができます。
インターを降りてから30分以内が一つの目安です。
プレイヤーの傾向を見るとやはり車を
所有している確率が比較的高いのですが
当然ながら車を持たないプレイヤーも存在します。
なので、公共の交通機関、電車やバスなどで
フィールドにアクセスできると更に来場者の
幅が広がると言えます。
駅から歩ける距離だったり、バス停からすぐならば
車を持たないプレイヤーにも重宝されるでしょう。
また、駅から少し距離があったとしても、
送迎サービスを行うことで来場人数を
底上げすることが可能です。
総来場者数が約15%程向上します。
ただ。送迎サービスを取り入れるかどうかは、
駅からの距離、車両や送迎スタッフの人件費、
予約を受ける手間の増加などの要素を
考慮して慎重に決めるべきでしょう。
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2)性質
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土地の性質については、
・平地なのか?
・森林なのか?
・砂取場後なのか?
など様々なタイプがありますが、
この性質によってフィールドがどんな
タイプになるかがおおよそ決まります。
平地ならば障害物を多めに作って
市街地風にするという選択がありますし、
森林なら元の樹木を活かしたフィールドが
構築できます。
まっさらな平地でゼロの状態からフィールドを
制作するには、かなりの想像力と技術が
必要になるでしょう。
人工の壁や建物などをたくさん作る必要が
ありますので、必然的に予算額も増えます。
が、市街地のフィールドは見通しが良く
初心者も遊びやすいため、初期コストはかかりますが
集客はしやすい傾向にあります。
森林の場合、伐採や整地などの手間はありますが
フィールド自体は元からある樹木を使って
設計していくことができるので、平地に比べれば
低いコストで作ることができます。
雑木林なのか、杉の植樹林なのか、
樹木の背が高いか、低いか、
樹木の密集具合はどうか、
下草は生えているか否か、
などの要素でフィールドの構成がかなり
左右されることになります。
適度な下草(ブッシュ)があれば、あまり
手を加えずに、自然感をウリにしたフィールドを
作ることができます。
その場合、かなり予算は抑えられるでしょう。
しかし、自然に任せ過ぎた作りにすると、
手抜きだと思われたり、ブッシュ好きの
本格的なプレイヤーにしか好まれないという
傾向も見受けられます。
やはり適度に建物などの構造物も
制作する必要があるでしょう。
フィールドの用地としては平地や森林が
多いですが、山砂を取った後の砂取場も比較的
フィールドをには適していると言えます。
独特の雰囲気があるので差別化がしやすいです。
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3)形状
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土地の形状もフィールドの個性を作る
大切な構成要素の一つです。
四角いのか?丸いのか?不規則な形なのか?
平なのか?傾斜があるのか?起伏があるのか?
これら一つ一つの要素がフィールドの
個性に直結してきます。
同じ四角い土地の形をしていても、平らな
フィールドと起伏のあるフィールドでは
レイアウトや雰囲気が全く異なります。
起伏があれば、その天然の地形を活かして
トリッキーなフィールド作りができます。
が、どうしても斜面の昇り降りが必要なので
プレイヤーの足腰にはかなりの負担がかかります。
なので、起伏のあるフィールドは比較的
若い人に選ばれやすくなるでしょう。
反対に、平らなフィールドであれば、
足腰に優しいのもあって、40代、50代の
プレイヤーも多く訪れるでしょう。
頭の中に描いた「理想のフィールド」を
作るために最適な土地を探すのか、それとも
良さそうな土地を見つけて、そこに合わせた
フィールド作りをしていくのか。
それぞれ作る人の考え方や感性によって
どちらが先かはわかりませんが、やはりその土地の
性質や形状がフィールドの雰囲気全体を
作ると言っても過言ではありません。
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4)広さ
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フィールドを作るにはある程度まとまった
広さの土地が必要です。
前の記事でも少しお話しましたが、
比較的小さいフィールドでも2000坪から、
中規模で3000坪前後、週末の定例会で
100人以上を想定するのなら4〜5000坪位の
広さの土地が必要になります。
より多くの売り上げを上げたいのであれば
最初からある程度の大きさの土地を
確保しておくべきでしょう。
取得した土地の周囲が手付かずの土地ならば
後から取得することもできるかもしれませんが
状況はいつどう変わるかわかりません。
しかし、最初からあまり大きな土地を
用意したとしても、一筋縄では行きません。
土地が大きければ大きいほど、作成するための
時間も手間もかかる資金も増えます。
作る時だけではなく、オープン後の運営でも
問題なく回していくために十分なスタッフを
用意しなければならなくなります。
人数の確保、そして教育なども目には見えない
コストとしてのしかかって来ることになります。
フィールドのクオリティや営業手腕に自信があれば
大きな土地を取得するといいでしょう。
毎週末200人ずつ来場すれば、1ヶ月で
300万円を超える売り上げを叩き出すことも
可能になってくるからです。
大きな土地でフィールドを作ることは
リスクも大きいですがリターンも大きいです。
「土地の広さ=可能性の広さ」
だと捉えてもいいでしょう。
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5)周辺状況
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人口圏も高速ICも道路も近くて、
土地の広さや形状も申し分ない。
そんなピンとくる土地が見つかったら、
あなたは「これだ!」と確信し、嬉しさのあまり
その場で小躍りしてしまうかもしれません。
しかし、その前に確認しなければならないことが
まだいくつか残っています。
まずはフィールド周辺の民家の状況を
リサーチしてください。
サバゲーは大人たちが迷彩服に身を包み
本物と見間違うようなリアルなエアガンで
遊ぶレジャーです。
全く知らない人が見たら何事かと思います。
エアガンの発射音や人の声、イベントなら
アナウンスの音声なども周辺に響きます。
近隣に民家があった場合、オープン後遠からず
苦情を受けたりトラブルに発展することも
可能性として十分に考えられます。
民家から最低でも半径100m以上
離れていることが望ましいです。
週末の朝には大量の車が集まりますし、
アナウンスのための音声や、勢い良く
銃声が鳴り響くことになります。
周辺住民の理解が得られるのが理想ですが
世の中には色々な考え方の人がいるので
賛同を得られないこともあるでしょう。
フィールドを作り始めてから反対されると
かなりややこしい事態に発展することに
なりかねないので、実際の作業に着手
する前にある程度の根回しは必要です。
ただし、数年前に人口密集地にフィールドを
作ろうとしたら近隣住民の反対にあい
建設が中止に追い込まれたというケースも
あるようなので、周辺への確認も
慎重に行うべきでしょう。
その他の周辺状況としては、
近くにコンビニがあると色々と便利です。
そして食材を買いにいけるスーパーや
お弁当を注文できる業者があれば
実際の運営はかなり楽になります。
フィールドを作るにあたっては
土地の選定が何よりも大事です。
作る人によって理想のフィールドの
スタイルは異なると思います。
が、理想と現実を照らしあわせて、しっかりと
プレイヤーが集まって、ビジネスとして利益を
出していけるフィールドを作るためには
しっかりと足元を固めていかなければなりません。
何かピンとくるものがあったとしても、
まずは冷静に細かく考えることが
成功するフィールド作りにつながります。
既に適した土地の目星をつけている人は
比較的早くスタートすることができるでしょう。
まだこれから、という人は時間をかけてでも
しっかりと選定に力を入れるべきです。
焦らずじっくりと進めていきましょう。

Posted by FieldMaker at 10:37│Comments(0)
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